コロナウイルスが今も世界中で人々を苦しめていますね。
国内の一部の県では、ようやくコロナウイルスによる緊急事態宣言が解除される見込みが立ちました。
さて、本日はコロナウイルス騒動によりSES業界がどう影響を受けたのかを掘り下げて行きましょう。
コロナウイルスで会社の業績が悪化してリストラの心配は無いのか?など不安は尽きないでしょう。
この記事ではSESにお勤めの方に向けて、SES業界におけるコロナウイルスの影響や注意点を解説していきます。
この記事で分ること
コロナウイルスはSES業界にどんなダメージを与えたのか?
>>【関連】SESに将来性は有る?現役エンジニアが徹底解説。
目次
コロナウイルスがSES業界に与えた影響
今回のコロナウイルス及び、それに伴う緊急事態宣言の発令で多くの企業がダメージを受けていますが、SES業界はどうでしょう?
SES業界では以下のような弊害が発生しています。
ポイント
- 営業が成り立たない
- 業績低下
- 在宅勤務における取引先との契約締結
- エンジニアの自宅待機
では、上記の弊害を掘り下げて行きましょう。
営業が成り立たない
SES業界では、客先に常駐する前に面談という形で面接行為を行い現場を決定させます。
注意ポイント
面接は法律に反する為、面談と呼ばれている
面談は基本的には顔をつきあわせて実施するので、3密を避けるために面談が出来ない状況です。
メモ
5/13追記
現在はスカイプやzoomを使用して、Web面談を取り入れつつあります。
さらに、コロナウイルスの影響でエンジニアを必要としている会社が見つかりづらいのが現状です。
原因の一つに、テレワークにおけるセキュリティー面が上げられます。
見ず知らずのエンジニアに初日から自分の会社のネットワークにアクセスされるのは不安です。
また、専用のVPNの設定やネットワークカードの用意で時間が掛かるため、新規エンジニアを募集したくないのが本音です。
この結果、待機社員が多くなりSES企業は業績が悪化するのを免れないでしょう。
在宅勤務における取引先との契約を再締結する必要がある
普段の業務で在宅勤務(テレワーク)する必要が無かった場合、誓約書や就業規則に在宅勤務の内容が記載されていない場合が多いです。
この場合は、客先の指示で在宅勤務を実施する前に、契約の再締結が必要になってきます。
SESの営業職は新規契約も取れなくて東奔西走しながら、既存の現場の契約内容まで見直さなければなりません。
エンジニアの自宅待機
現在、現場が決まっていないエンジニアや、客先の対応が不透明である場合はエンジニアを自宅待機させなければなりません。
これは、小規模なSES企業にとっては大打撃です。
>>【関連】SESで辛かったこと。これからSESになる人に知って欲しいこと
SESエンジニアが影響を受けた事例
ここからは、ほんの一例ですが実際にエンジニアが受けた影響を紹介していきます。
在宅勤務させない取引先と自社が揉めた
常駐先の方針で在宅勤務をさせない現場に対し、自社の営業が在宅勤務を求めたところ取引先と揉めて契約解消になったそうです。
そのエンジニアは現在、自宅待機中とのことです。
ある意味、エンジニアにとってはお得なGWでしょう。
会社にとっては損害ですが。
在宅勤務を始めたら、ネットワークに繋がらない
現場から、急遽在宅勤務を命じられ自宅から社内ネットワークに繋ごうとしたところ接続できないという事象も相次いでいます。
VPNの設定が出来ていない場合と、VPN上限に到達してしまった場合。
この二つが原因だそうです。
コロナを機にIT業界は変化するのか?
今回のコロナ騒動でSESが受けた影響についてお話しました。
ですが、これはSESだけで無くIT業界全体が働き方を見直すチャンスでは無いか?考えます。
IT業界と言えば、簡単にテレワークできそうなイメージの方が大半でしょう。
ですが、実際には環境が整っている会社は数%しか無かったのが浮き彫りになりました。
これを機に、IT業界が国内企業を先導して不測の事態に対応できる設備を充実させるべきでしょう。
コロナウイルス収束後の企業の動きに期待するばかりです。