毎年、夏の終わり頃に真っ赤な花を咲かせる曼珠沙華。
読み方は曼珠沙華(まんじゅしゃげ)、お彼岸の時期に咲くことから彼岸花とも呼ばれています。
また、一部地域では手腐り(てくさり)とも呼ばれています。
開花時期は9月中旬~10月初旬です。
注意ポイント
曼珠沙華には毒があるので、間違っても口に入れないようにしてください。
さて、本日はそんな赤色が美しい曼珠沙華の撮影方法について紹介していきましょう!
こんな方におすすめ
- 曼珠沙華を綺麗に撮るコツを知りたい
- インスタ映えするコツが知りたい
- 作例を見たい
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目次
今回使用した機材
今回使用したカメラはPENTAXKPです。
使用機材の紹介
今回使用した機材(カメラ・レンズについて)
PENTAXKPはセンサーサイズAPS-C規格のため、焦点距離は約1.5倍です。
私のお気に入りレンズはタムロンSP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1
通称「タムキュー」と呼ばれ、ポートレートから風景までそつなくこなす名レンズです。
メモ
ニコン・キャノン・PENTAXそれぞれ対応したレンズが販売されています。
曼珠沙華の撮影方法
では、曼珠沙華の撮影方法を紹介していきます。
撮影の基本
モードはAモード(絞り優先)です。
撮りたいイメージに合わせて絞りだけ自分で決めて、後はカメラに任せましょう。
ポイント1 視線を下げよう
曼珠沙華は背の高い植物です。
曼珠沙華が群生していると「赤い絨毯」のように見えます。
この赤い絨毯を撮影する際は視線を下げましょう。
しゃがんで撮ると良い高さになるはずです。
▽しゃがんで曼珠沙華と同じ高さから撮った写真
曼珠沙華の茎部分があまり見えずに、密集している感じで撮れていますよね?
奥まで曼珠沙華が咲いているような写真を撮るなら、しゃがんで撮りましょう。
注意ポイント
立ったまま撮影してしまうと、茎部分も多く写りスカスカのイメージを与えてしまう写真になります。
設定のポイント
上記の写真の設定
- 焦点距離90mm(135mm)
- モードA(絞り優先)
- 絞り2.8
- 露出補正-1EV
- ホワイトバランス オート
良く晴れた日だったため、光の反射で白飛びしないように露出補正を下げて撮影しました。
また、絞りは2.8まで解放、前ボケ、後ボケをバランス良く入るように撮影してみました。
また、ホワイトバランスの調整については、一度撮ってみて曼珠沙華の赤みが足りないと感じた場合は調整しましょう。
ポイント
赤みが足りない場合 ⇒⇒⇒ ホワイトバランス 曇天・曇り
赤みが強すぎる場合 ⇒⇒⇒ ホワイトバランス 白色蛍光灯
ポイント2 アクセントを入れよう
曼珠沙華は深い赤色が美しいですよね?
ですが、その美しさが写りに影響してしまいます。
やはり、同じ色が一面にあると全体的に「のっぺりとした」写真に仕上がってしまいます。
そんな時は構図内にアクセントとして入れられる物を探しましょう。
上の写真は、日の当たった明るい曼珠沙華と、反対にずっしりとした黒さを持つ木の幹を構図内に納めています。
また、写真下部は曼珠沙華の赤、上部は夏の新緑を取り入れています。
このように一枚の写真に相対する物を入れることで写真にメリハリが出せます。
設定のポイント
- 焦点距離90mm(135mm)
- モードA(絞り優先)
- 絞り4.0
- 露出補正 無し
- ホワイトバランス オート
日の当たった曼珠沙華にピントを合わせつつ、背景の木の質感も表現したかったので若干絞った4.0となっています。
この写真で残念なポイントは、曼珠沙華が明るく写りすぎていることですね。
背景の木の質感を表現するために、露出補正を+-0にした結果、日の当たっている場所が白飛びしてしまっています。
ポイント3 見上げてみよう
曼珠沙華は普段は見下ろすことしかないでしょう。
ですが、あえて見上げて見るのも非常に面白いです。
曼珠沙華の赤と、空の青さのコントラストは非常に美しいと思いませんか?
注意ポイント
空を写す時は晴れた日を選びましょう。
曇り空だとのっぺりして上手く写らない場合が多いです。
設定のポイント
- 焦点距離90mm(135mm)
- モードA(絞り優先)
- 絞り5.6
- 露出補正 -1
- ホワイトバランス オート
曼珠沙華を隅々まで写すためやや絞ってF値は5.6
また、空が明るくなりすぎるのを防ぐために露出補正は-1で撮影しています。
ポイント4 明暗差を狙おう
曼珠沙華を撮影する醍醐味は、光の当たり具合でコントラストが敏感に変化するところです。
日が当たっているところと当たっていないところを一枚に収められるアングルを探しましょう。
ローキー(露出補正マイナス)で撮影する事で、日の当たる部分がより強調されインパクトのある写真になります。
この写真では、真ん中の曼珠沙華のみ日が当たっているので、ローキーで撮影する事でまるでスポットライトが当たっているように強調されています。
設定のポイント
- 焦点距離90mm(135mm)
- モードA(絞り優先)
- 絞り5.6
- 露出補正 -2
- ホワイトバランス オート
明暗差をハッキリと出すために露出補正はマイナス2にしています。
反省点は主題となる曼珠沙華が美しい形をしていないところです。
コレばかりは、日の当たり方もあるのでタイミングと運次第でしょう。
ポイント5 クローズアップしてみよう
1輪~2輪の飛び出している曼珠沙華をクローズアップ撮影してみましょう。
この写真はハイキーで撮ることで、曼珠沙華がピンクで可愛らしいイメージに写っています。
撮影のポイント
- 焦点距離90mm(135mm)
- モードA(絞り優先)
- 絞り2.8
- 露出補正 +2
- ホワイトバランス オート
絞りは開放の2.8に設定することで柔らかさを演出します。
また、あえて白飛びぎりぎりのハイキー(露出補正プラス)に設定することで、赤よりピンクが目立ち可愛らしい曼珠沙華が撮影出来ます。
ポイント6 思い切ってローキーに!インスタ映えを狙おう
日の当たった曼珠沙華をクローズアップ撮影しました。
露出補正は思い切ってローキーに設定する事で、背景は真っ暗に写り、主題の曼珠沙華だけが強調できます。
インスタ映え間違いないですね。
設定のポイント
- 焦点距離90mm(135mm)
- モードA(絞り優先)
- 絞り2.8
- 露出補正 -3.3
- ホワイトバランス オート
思い切ってローキーにして撮影してみましょう。
この方法で撮影するには、日の当たる環境が必要です。
日の当たった一輪に対してクローズアップ撮影する事でひと味違った写真に仕上がりますよ♪
曼珠沙華の撮影地の紹介
今回お邪魔したのは、埼玉県日高市にある「巾着田曼珠沙華公園」になります。
曼珠沙華が500万本以上群生している、日本一の曼珠沙華スポットとなっています。
また毎年、曼珠沙華の開花時期になると曼珠沙華まつりが開催されます。
遠方から曼珠沙華を見るために人が集まるほどで、その景色は圧巻ですよ!
関東圏にお住まいの方は是非足を運んでみましょう。
曼珠沙華の撮影方法まとめ
- 視線を下げよう
- アクセントを入れよう
- 見上げて見よう
- 明暗差を狙おう
- クローズアップしよう
- ローキーでインスタ映えを狙おう
いろんな撮影方法を後紹介してきましたが、いかがでしたか?
自分のカメラで自分の好きに撮影出来るのが写真の良いところです。
写真に正解はありません。
ぜひ自分だけの撮影の仕方を見つけて楽しんじゃいましょう♪
私の撮った写真を掲載している「とりち写真館」は下のボタンよりお越し頂けます。